【動画】動く瞑想で身体への意識を高める

【動画】動く瞑想で身体への意識を高める

めるもはセッションの最初に「動く瞑想」のパートがあります。

私の完全オリジナル。もう10年近くやってますかね…。

「よし『動く瞑想』をやろう!」と思って作ったわけではなく、結果今の形になったというか、そうせざるを得なかったのです。

このパート、15分くらいあるのでセッションのうちのなかなかの時間を食うのですよ。

さらに動作の修正や説明が加われば、あっという間に60分のセッションが終わってしまいます。

クライアントさんの時間とお金がもったいないので、できれば省略したいパートではあるのですが、なかなか卒業できませんねー。

(「もうできるからやらなくていいです!」というクライアントさんは自己申告お願いします。

1時間みっちり動き回りましょー)

基礎(Pre Pilates)が詰め込んであり、この基礎ができないとPilatesまで辿り着けないので、まずは身につけてほしい。

そしてセッションの時間と空間と、自分の身体に意識を向けるためです。

metamorphoseをオープンした当初、私は驚きました。

セッションへ来られた方が、これからトレーニングをするというのに全く集中モードに入らない。

関係ないおしゃべりをしている。

「えっ…どういうこと?この人ここへ何しに来てるの?」と私は混乱。

はじめは信じがたかったのですが、どうやら大抵の人間はそういうものらしい、ということが分かってきました。

日常から離れられないのです。

ゴミみたいな情報を払いもせず、そのまんまのぐちゃぐちゃの頭で、生活臭を引きずったままセッションに来ます。

普通は投資している時間と支払った料金を無駄にせずセッション開始1秒目から没頭するため、心を整理しておき、事前にイメトレ、時間があれば練習してから来るものじゃない?

来る前に、精神と時の部屋、行ってきた?

習い事ってそういうものでしょ?

トレーニングとは、精神統一し身体と心に向き合う作業です。

そうでないと身体なんて鍛えられないのは当たり前。

でもみなさんお忙しいそうです。

だから仕方なくセッションの最初の時間を使って、日常生活から思考を切り離し、ご自身の身体に意識を向けていただくワークを現場で提供しています。

本当は家で済ませてきてほしい作業なので、クライアントさんには「頼む、頼むから録画して覚えてきてくれ」「私の動きを繰り返しコピーしてきてくれええええええ」と拝み倒しているので、現クライアントさんはほぼ動画持ってるかなーと思いますが、改めて撮ってみました。

あとは、みんな「観る・見る・視る」ことができていないなーと思います。

デモンストレーションやっても見れてない、正しく情報が拾えてないとよく思います。

もちろん不足に対しては、言葉やタクタイルで誘導するのが私の仕事です。

でも、何かを見る時は、死ぬ気で頭使って本気で見てね!

見ることができていないと、動くことはできない。

動く前にちゃんと、しっかり見よう!

動くこと(Active 能動)は見ること(Passive 受動)よりも、ずっと難しいんだから!!

うちは趣味ピラティスやる気ないし、めるもの現クライアントさんはそれをみんな分かってるはず。

「キレイになれるかも〜」とか「あなたも美ボディに」とか安っぽい広告みたいなフワフワしたものでなく、きちんと体得すれば確実に綺麗に姿勢良くなれます。

やるかやらないかはお前次第なんだよ。

現実には無理だけど、オーセンティック・ピラティスって実は会話がないのです。

クライアントはキーンとした沈黙のうちに淡々とExerciseをこなし、教師はその一部を修正するだけ。

生徒が「なんでこれをやるのですか?」と質問しても「黙って動け」と言われたそうです。

(ピラティス氏が英語できなかったという理由もあるけど)

セッション全部それでいくのは教えが成り立たないので、私もたくさん言葉での指導や説明をひねり出しますし、その中でクライアントさんとの会話が花開いたり、盛り上がることで理解が深まることももちろんあります。

でも、「トレーニング中にのんびり話をしている場合ではない」というのは一理あり、冒頭のフォームローラー・パートについては、セッションの最終形態である「一切の会話がない」という境地まで目指したいのです。

オーセンティックに、オールドスタイルでいきましょう。

教師が言葉を飲み込むくらい、「今、この人の邪魔をしてはいけない」と思わせるくらい、凄みを持って自分に集中し、インストラクターを黙らせてください。

何度もお伝えしていますが、インストラクターのキュー(指示)を減らすことがクライアントの目標です。

動きを誘導するのは他人の言葉ではなく、自分の呼吸です。

肺の動き、胸郭の動きを読み取りましょう。

その鞴(ふいご)の動きに導かれましょう。

もしそれが実現できたら、最高に気持ち良いです。

しょうもない私語で時間を浪費するより、ずっとずっとずっと。

自分の中に入り込んでいく。瞑想は快感なのです。

ちなみにダンサーへの指導では、冒頭フォームローラーを省略することが多いです。

言わなくても集中モードに入っていて、他にやらなければいけないトレーニングがたくさんあるから。

こんなところで留まっているわけにはいかないのです。

みなさんが通常与えられているのはピラティスではありません。Pre Pilatesです。

高齢者、障害を持った方のためのExerciseです。

すごい筋力やすごい柔軟性を必要としない「気をつければ綺麗にできる」動きしか出てきません。

今の体力で充分にできる、辛くもなんともない範囲の動作。

頭さえ使えば良いの。頭の働きが足りないの。

高齢者でもなく障害認定もされてないのに、いつまでそこにいるの?

一生いるの?

別にいいけど。

長く続けてくださっている方ばかりなので、フォームローラー・パートの卒業を目指してセッションの「度に」きっちりレベルを上げていきましょう!

まずは現状の外側にゴールを設定しましょう!

見えないものを見に行くんだ。

自分で言うのもなんですが、ここまで言って差し上げるスタジオ他にないです。

通常は客を甘やかすことで接客するのですが、めるもはサービス業でピラティスやりません。

現状を肯定するのが私の仕事ではなく、否定し変えていくために指導をするのです。

ピラティス氏の精神を受け継いでいきます。

自分を律することができないから、誰かに引っ張っていってもらいたいんでしょ。

騙しコピー満載のサービス業で甘やかされても変われないということは分かってて、だからうちに来てるんでしょ。

©岡田あーみん
↑なんか懐かしすぎてごめん。

私はそういうみなさんが大好きです、まじで。

だからここまで言うんだし。

すげー根性あるじゃん。

私のあたおか級の口の悪さについてこれるのすごいよw

がんばろー。

さて、冒頭の誘導はこの記事内下矢印に文字起こししました。

Exerciseの詳細は、2018年に「いつも指導していることを文章にして音読してもらったら脳内にインストールされるかな?」と「音読ピラティス用」原稿を作ったので、別記事に転載します。

この原稿については記載のフォームローラー・パート以外にもいくつか作成したのですが、「私はこれを書きながらお亡くなりになるかもしれない」と死の予感がよぎった、私を殺しかけた作業になります。

多くの現クライアントさんは当時この原稿を音読していますが、時間がかかりすぎる上に大して脳内に情報がインストールされなかったので若干絶望してやめました。

でも、何度も繰り返し読んでよく思い出して想起して動画も見て自分でも撮影して練習してくださいねー。

うまくなりたいなら。

(最近、みなさんがまずは口だけでも「美しくなりたい」「綺麗になりたい」「うまくなりたい」と言ってくださるようになり、とてもとてもうれしいです。

「私は美しい」「私は綺麗」「私の動きは正確でかつ芸術的だ」というアファメーションに変換し、

実践が伴わないと実現はしないので、24時間ピラティスしましょう。)

最初の仰向けになったところから、Sleeping Beautyでおなしゃす。

寝姿に知性がないのはダメ。

知性は目に宿りますが、目を閉じていても思考しているかどうかは表情と身体のポジションで分かるから。

目を閉じて

お腹、脇(の後ろ)、骨盤底を意識して

身体の芯は残しつつ、体重をマットに溶かしていきます。

フォームローラーが軸をガイドしてくれるので、フォームローラーと一緒に海の上に浮かんで

ざぶーん、ざぶーんと波に揺られていきます。

身体の中から自然に起こる揺らぎに身を任せて

そしてその波と呼吸をシンクロさせていきましょう。

波が寄せてくるように空気が肺に入ってきて

波が引いていくように空気が抜けていきます。

始まりと終わりのない自然な動き。
波や呼吸、ピラティスのエクササイズも同じです。
一度始まったら止まることなく、延々と緩慢に続いていく自然な動きに身体を馴染ませていきます。


さあだんだん波が穏やかになってきて

左右の揺らぎが背骨が集約されていきます。

イメージを海から湖へ。
風もなく、波もなく、凪で穏やか。
鏡のような湖面にぽっかりと浮かんで、センターライン・背骨を見つけていきます。

さあでは、その見つかった背骨を内観・インナースキャンしていきましょう。

仙骨。フォームローラーに着地しています。

そこから腰椎。5、4、3、2、1。

胸椎。12、11、10番目から肋骨と胸椎がジョイント(関節)しています。
9、8、7、6、5、4、3、2、1。

首の後ろ付け根まで来ました。ここから頚椎。
7、6、5、4、3、2、1、0。
頭蓋骨(頚椎0番)まできました。

仙骨から頭蓋骨までをできるだけ長くAxial Elongation。
椎骨と椎骨の間のスペースを空けていきます。
AEの意識ですね、軸を長く保つ意識。
全てのExerciseで共通になります。
背骨のNeutral Positionだけでなく、Flexion、Extension、Rotation、Side Bend。
どの方向に行く時にもできるだけ軸を長く保っていきます。

さあ今仙骨から頭蓋骨まで背骨が1本頭の中にイメージできています。
さらに要素を加えていきましょう。

胸椎から肋骨がこう来まして胸の前の胸骨・ネクタイのような平たい骨にジョイント(関節)しています。

そして頭の上の方、頭頂部より少し後ろ側の頚椎の延長線上の髪の毛、ツンと引っ張られるようなイメージで息を吸って。
結果として空気が肺に入って。
息を吐くと肺がしぼんで胸郭がおとなしくなっていきます。

この針の穴に糸を通すような細い呼吸。
全てのExerciseで共通になります。
呼吸は軸の方向を意識していきましょう。

そして呼吸と同時に上下している横隔膜を頭の中で描いていきます。
横隔膜、息を吸った時には収縮して腹腔側に下がっていくので(腹横筋がしっかりと働いていれば)腹圧が高まります。

吐いた時にはぽわ〜んとリラックスして胸腔側・肺の方に、クラゲのドームのような形で上がっていきます。

骨盤底筋群も呼吸に合わせて少し上下しています。横隔膜とは逆の方向に動いています。

その間にあるのが腹横筋。腰椎から筋繊維が横に走ってお腹の前まできています。

内臓が住んでいるおうち・腹腔の壁になっているのが腹横筋、屋根になっているのが横隔膜、床になっているのが骨盤底筋群、背中側で柱、脊柱を支えているのが多裂筋になります。腰椎・胸椎・頚椎までびっちりと小さい多裂筋が背骨の左右を走っています。

4つの筋肉群、コア・ユニットですね。
コアでしっかりと腹圧を高めることによって身体の安定性も増していきます。

ありとあらゆる動きでまず最初にコアにスイッチがONになってから他の動きに移行していくように、神経系のスイッチが入る順番をExerciseの中で意識しながら練習していきましょう。

この続きは動画バージョン↓、テキストバージョンはこちら

 


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