【腹圧】基礎中の基礎であり一生の課題
「腹圧を高める」
言うは易く行うは難し
metamorphoseでは、初回座学で「腹圧を高める」ことと「呼吸」の解説をします。
(他にはまずNeutral Positionの概念やAxial Elongation=軸の伸張についてなど)
記事タイトルの通り、これは基礎中の基礎であり一生の課題です。
そう、生涯終わることのない果てしない取り組み、果てしない挑戦です!
「できた〜終わり〜」とかありません。
まずできないしwww
「腹圧を高める」ことと「Axial Elongation=軸の伸張」はほぼイコールの行為であり、そこに呼吸が参加できるかどうか。
まず腹圧!コアの意識!
腹腔を囲む4つの筋肉群、腹横筋、骨盤底筋群、横隔膜、多裂筋で内腹圧を高める。
初回セッションでその取り組み方を、複数方向からのアプローチで丁寧にお伝えしていきます。
ここ信じられないくらいめちゃくちゃ丁寧にやるので、初回セッション受けに来てね!
【定期】文字数!ブログに書くの無理!
とりあえず今この記事を読まれている方は、「腹をぶん殴られて息ができなくなった感じ」と思ってください(急に雑)。
その「腹をぶん殴られて息ができなくなった感じ=腹圧が高まっている状態」で背筋を伸ばし、かつ呼吸していくのです。
(めちゃくちゃむずいんや!!!!!)
当然、初心者は思いっきり腹圧を高めると息が止まります。
呼吸できたとして、小さい呼吸になります。
(どういうふうに呼吸をするかも、セッションで詳しく解説します。
Oh 文字数!セッション受けに来てね!)
そこをひたすらに訓練し「腹圧は高いまま深い呼吸ができるようになっていく」ことが目標です。
本当に果てしない取り組み…
運動には酸素が必要です。息が止まっていては動けません。
しかし腹圧を抜けば身体操作は崩れます。
美しくない、ダラけた動きになります。
だから腹圧と呼吸、これらを両立しないといけないの。
それが至難なの。
スポーツにもよりますが、レオタード系競技(バレエ、フィギュア、体操、エアロビックなど)を思い浮かべてみて…
レオタードのお腹がぽっこりぽこぽこぽこーんの状態で動いている選手、いませんよね?
あれは腹圧を高いまま保っており(筋持久力)、なおかつ激しい運動をするためもちろん呼吸によって酸素が供給されています。
ピラティスで目指す呼吸はあの「薄いお腹のままの呼吸」です。
レオタード系競技中の呼吸です。
だからレオタード系競技の人に愛されやすいピラティス。
基礎が同じだからですね!
「腹圧を高いまま保つ」と言っても、生体ですし動いていますし、圧力が常に一定な訳はありません。
繰り返しになりますが生体ですし動いていますから、波形は生じます。
この波の高低をできるだけ小さく、一定に保つことが「腹圧を保つ」という意味です。
波が大きくなれば身体はブレて、バランスを崩しますからね。
基本、人間は常に揺れている(フラついている)のですが、すごいダンサーは「止まれる」のです。
尋常じゃなく「止まる」マイケルの“The Drill”
パントマイムのパフォーマンスなんかもそうですね!
ブレたらおしまい系。
ダンサーになるわけでなくとも、腹圧を高められなければ私達の身体はフラつき、転びます。
二足歩行である私達は、いついかなる時も転んではならないのです。
我々にとって、転ぶとは死!(実際、転倒死は多い)
今日も今日とてクライアントさんと「腹圧を高める練習」をしていたのですが、もうほんと、初めに戻りますがこれは基礎中の基礎であり一生の課題。
手を替え品を替え、様々な方向からアプローチし、身体に触れ、触れてもらい、ひたすら集中。
特に「初心者が最初のイメージを掴む」ところが一番の難所だと思います。
ダンサーであればいわゆる「引き上げ」として普段から目指しているものなので、やりたいことの概念は理解できます。
しかしこの平和な世でのんびりと生活を謳歌し、「現代人は運動不足」というワードも もういつの頃から言われている言葉なのか当たり前過ぎて何も刺さらず、それが常態化し、我々の身体は腐り切っています。
腹圧が高いとは「腹をぶん殴られた状態」なのですから、大事に大事に育てられてきた子には分からないのです。
危機感がなければ腹圧なんて高まりようがないのです。
スラム出身だったりしたらアドバンテージあると思います。
でもピラティスやる方は小金持ちです。
そしてご多分にもれず、平和ボケし精神も身体もたるみきっています。
「今死ぬ」という状況になっても腹圧入らなそう。そのまま死にそう。生き物として弱い。
「ピラティス習う〜楽し〜セレブ〜」とかじゃなくて、「これができなければ死ぬ」という気持ちでセッションにお越しいただきたい
そもそも一次大戦の戦場で生き延びるために血みどろの兵が行っていたトレーニングですからね。
これは二次大戦だけど最近また観直した”Fury” 戦争映画は定期的に観るべし、色んな意味で
デヴィッド・エアー監督は海軍出身、展開も映像センスも抜群で、すばらしい…
ひととおり概念ややり方の説明をし尽くした後には、頭の中のイメージを構築することも大切。
そこに危機がなければ想像力を使うしかない。脳内イメージなくして腹圧は入りません!
暖房であったかいお部屋の中、安全なピラティスマシンの上に乗ってはいますが…
「今このマットの上じゃなくて、危うい細い綱の上にいると思って?
あるいはカイジの鉄骨渡りしてると思って?
腹圧、ちょっとでも抜いたらあっという間に堕ちて死ぬんだよ?」
クライアントさんがカイジ読んでるかどうか確認せず例に出してしまう暴走めるも!
そこはすまんかった。
ブログ読んで納得していただければ!
(腹圧の説明の時、ついこの「電流鉄骨渡り」の話してる気がする)
「ベンチでもう限界だ…!と思った時、これを上げなければ家族がゲリラに皆殺しされると思ってみい?あと1.2回くらいヒョイやで」とラグビーが言うので、これは良いことを聞いたと本日やってみたら50キロ3回でつぶれて一族郎党皆殺しになったので勘弁して欲しい。
— どエンド君 (@mikumo_hk) April 25, 2019
いいですか、トレーニングと生命の危機感はセット!!
トレーニングの際に危機感を持てるかどうかで、あなたの筋力が向上するかしないかは決定される。
持てなきゃうちのチワワみたいになります。
惰性で生き、全て受け身で、生きる力(=筋力)が日に日に減少していくことはチワワと同じでも…
その大きな違い、人間はこんなにかわいくない!!
気をつけなはれや!!!!!
そしてこの「内腹圧を高める」は立位・歩行時・運動時には保っていただきたいのですが、リラックスする時は別です。
身体の緊張を伴う行為は精神も緊張させます。
一日中緊張状態が続くのは身体にも心にも負担がかかるので、お腹をゆるめて呼吸することも、また大切。
大抵の人は局所的な筋緊張が継続してしまっていることが多いので、意識的な脱力、全身の力を抜く、溶けるような感覚も、おやすみ前などには時間をつくって味わってください。
筋肉にしっかり力が入る←→筋肉がとろりと脱力する。
この振れ幅が大きいことが良く、身体能力に反映されるんだろうなあ…。
そしてこの「極度の緊張と極度のリラックスが『共存』した状態」というのが、アスリートのいわゆる「ゾーン」なのかもな、と今日1人自主練しながら思いました。
筋緊張で腹圧を高めるだけでも難しいのに、そこに弛緩・リラックスまで共にあるなんて…矛盾の極致。
そりゃあゾーンなんてそうそう入れるものではないですよね。
なんの恐怖もなく、風に煽られても電流が流れても、威風堂々と鉄骨渡りかあ。
でもそういう状態が人間には起こるわけだし、本当に人間ってすごいわ。
今日はこれについて書きたくて書き始めたのですが、前説の腹圧の話が長くなりました。てへ。
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