プロ野球選手へのAnatomy2.0導入!公開セッション@倉敷マスカットスタジアム
年明け早々、気功整体の先生が超貴重な公開セッションをしてくださるので岡山県に行ってきました
施術の対象はプロ野球選手
その方にとっては今回が初のAnatomy2.0導入となるそうです。
Anatomy1.0は筋骨格系で身体を捉え、Anatomy2.0ではFascia(ファシャ=軟組織、結合組織の全て)を「一枚で覆う『皮膚』」からアプローチしていきます。
この「皮膚から身体を捉える」という考え方は本当に新しいものです…
パラダイムシフト キタ━ヽ(゚∀゚ )ノ━
そこに気功が加わるのですから、日本人であることのアドバンテージもあります。
【定期】日本語で直接教えていただけるし、日本人で良かったあ〜
今回はそのレポートです
(選手のプライベートな練習風景ですので録画・録音はせず、私の記憶の限りとなります)
全く届く気がしない18.44m
【パ・リーグ球団 若手右投手 A選手】
まずは参考にしたいフォームの動画をA選手と一緒に確認し、イメージを共有していきます。
↑この動画ではありませんが、山本由伸投手の動きも拝見しました。
スロー映像では、全身がムチのようにしなっている様子がよく分かります。
そして着衣での気功整体から始まり、選手のお話を聞きながら先生が施術を進めていきます。
A選手いわく、同球団のある選手の身体は「ぷるぷるで全身が繋がっている」とのこと。
他の人の身体を見れるので、お風呂に一緒に入る機会があるのが良いそうです。
身体を扱う職業の方々は着衣の上から想像をしますが、裸体は圧倒的な情報量ですよね。
内輪の練習風景では半裸になる人も多し。
A選手は右投げなので右側が拘縮しやすく、ご本人は「ガチガチ、下半身もガチガチ」と。
先生は脚に触れて「一般の人よりは柔らかいけど、もっとふわふわになるよ!」
(施術中、私なりに色々気づいたこともあるのですが、事後のレクチャーで先生にはお伝えしましたし身体のことはデリケートなので、文章に残すのは避けておきます。)
続いて上半身へオイルを使っての施術です。
ここからがAnatomy2.0、皮膚へのアプローチにオイルを用います!
このアイデアに感服です
オイルトリートメント等は女性向けサロンが多数を占めますが、もちろん男性にも皮膚はあり、その皮膚はうるうる艶々であるほうが身体が動きやすいのは当然です。
アスリートのみなさん、運動性を高めるためにお肌を保湿しましょう〜
先生「一般的なオイルマッサージなどでは多めに使いますが、今日はそこまで大量ではないです」
皮膚表面にごくごく軽く触れながら、動きが少ない箇所を特定していきます。
私も実際触れていただきましたが、軽擦よりももっと軽く、お互いの角質の摩擦がごく僅かに起こる程度でした。
皮膚の動きが少なく(皮膚が固く)、冷えている箇所を確認しながら温めていきます。
繊細なアスリートの身体には、このように極めて丁寧な扱いが適切でしょう。
もちろんアスリートでなくとも、身体というのはできる限り丁寧に扱いたいです。
日々雑に扱っていると、どんどん鈍感になり繊細さは失われ、動かなくなっていきます。
ただ優しく摩ってあげるだけでも、放置しておくのとは大きな変化が生じます。
ですから朝晩の全身保湿を習慣にするのは、肌の潤いを保つことと身体に触れることが同時にできるので二重に良いと思います。
できれば身体へのサーチングやインナースキャン(内観)も一緒に
日々の変化に気づけるように
A選手の日々頑張りこわばっている右肩周辺にオイルを塗り施術していくと、明らかに右肩が下がりました。艶々で見目も麗しい
(皮膚の拘縮がゆるんで表面の艶が出て…可動性が上がる)
先生「オイルが肌に吸収されるということは脂(あぶら)が足りていないから良質な油を摂ると良い」
ここからは実際に練習に入っていきます
・まずはドッジボールで感覚を掴む
(普通に投げる、高く上げる、後ろから振り向いて高く上げるなどの複数パターン)
このドッジボールも、「皮膚へオイルを用いる」と同じくらいかそれ以上に驚きのアイデアです
これで「全身を使って投げる」感覚をまず身体に入れます。
すごいぞAnatomy2.0
・次は野球のボールに持ち替え、課題はスライダー
・ストレートを投げる感覚と同じようにスライダーも投げる
(ドッジボールで掴んだ全身の使い方が土台になるので、それは変えない)
↑機能的な投げ方の「肩・肘の角度」などは「結果的にそうなるもの」であって、その軌道を頭で考えながら無理に辿ろうとすると、その本来通るべき軌道からはどうしても微妙なズレが生じます。
それを日々続けると関節の負荷は蓄積していくでしょう。
それにしてもプロの投球を真横で見れるとは
ボールを受ける際の快音も凄いですが、ボールが移動している時は虻の羽音のような「ブーン」という一定の揺らがない音が鳴っていました。
ボールの回転音なんて、球場に応援に行っても絶対聞けないですよね。
肩慣らし、ではなく全身慣らしをした後、スパイクを履きます。
様々に球種を変えながらA選手は、
「楽に投げれる」
「自分史上最高のスライダー」
「空振り取れそう」
撮影した動画を見て「(腕の方向が)横からになってないか心配だったけど全然大丈夫」とのことでした
素晴らしい練習終了後に、A選手から
「左手のことを何も考えてなかったけど、これからそっちも修正するともっと良くなりますかね?」
という質問が出ました。
先生の回答はもちろん「考えなくていい」
細かくいじるより、今日のままの感覚を大切に…
プロ野球選手はありとあらゆる人に色々なことを言われる、書き込みをされまくる立場です。
A選手の醸し出す優しい雰囲気は「スポンジ」のようで、全てを吸収していく人の素直さが全身に現れていました。
選手個人の取捨選択の判断力もますます上がり、どうか周囲の人々からの良き言葉だけを吸収されていかれますように。
本当にありがとうございました。
さらに大きなステージに進まれていくことが楽しみです
他にも練習中にある出来事があったのですが…それを受けて先生は
「こっちは言葉を考えて選んでいる」
「『言わないこと』も大事」とおっしゃっていました。
さあ私はこれから、Anatomy1.0と2.0のせめぎ合いだー。
そこに楽しんで取り組みます
投球動作のような素早い動作ではなくピラティスのようなゆっくり行うことができるエクササイズでも、無理がかかるような動きは頻出します。
動作を修正し「身体のリテラシーを向上させてゆく」のが私の仕事ですが、「自然にやれば結果的にそうなるもの」を、どうしても言葉で説明する場合も多いです。
「『言わないこと』も大事」
本当にそうなのです。
クライアントさんは自分の身体に対する解説が欲しいので喜んで聞いてもらえるとは言え、「言葉が多くなって申し訳ないな」とも思っています。
そこにAnatomy2.0を導入し、ずるっと身体が書き換わり、にゅるぅと動く身体作りにmetamorphoseは進みますよー
すべてはからだと心からー。
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