健康で文化的な最低限度の生活【1】

健康で文化的な最低限度の生活【1】

「健康で文化的な最低限度の生活」このワード大好き〜うずまきキャンディ

めいいっぱい矛盾を孕んで一瞬意味分かんないし考えても分かんないし語感はいいし最高。

このごろ改めて「健康」について考えております。

私はピラティスを教えている健康産業界隈の人間ですが、これまであまり節制した食生活をしていませんでした。すいませんガーン

食事本や腸活なども話題になって久しいですが、「きちんと実践するとなるとわずかなものしか食べられなくなるなあ」と、その手間を惜しんでおりました…。

気功の先生に学び始め、「リーキーガット=Leaky(漏れている)Gut(腸)、腸管壁浸漏症候群」や「副腎疲労」に関する本を読み、今はすっかり食生活改善に取り組んでいます。

以前は「小麦やお米や牛乳がNGになると大変なのでは〜」と踏み出せていませんでしたが、やってみれば何のことはなく、今のところ特に辛い思いもしていません。

意外と気軽に始めちゃって良いのでは!という感想です。

始めるためにどうすればいいかというと、まずは参考書籍を読むところから。読んじゃえば勝手にスタートするって感じです。

何をするにも結局お勉強って大事だね、ということ。

「皮膚の発赤、腫れ、湿疹、痒み、肌荒れ、下痢、便秘、腹痛、吐き気、嘔吐、気分のイライラ、不安、うつ、意欲低下、集中力の低下、免疫力の低下など様々な症状を訴える患者が多い。そしてその原因が腸内細菌叢の乱れでリーキーガット症候群によるものであろうと指摘されている。病院に行くと、リーキーガット症候群についての知識がないと、食物アレルギー、アトピー、うつ、過敏性腸症候群、自閉症、ADHD(注意欠陥多動性障害)、発育障害、統合失調症などの診断名のもとに、種々薬剤が投与されることになる。」

「『Leaky Gut』を起こし、最終的に脳細胞の機能障害を起こすために、多くの学校に行けない子たち、働けない大人たち、そして年配者の痴呆患者を多く発生させているのではなかろうか」

出典:「Leaky Gut syndrome(腸もれ症候群) あなたの腸は穴だらけかもしれない?」

こういうの延々読んでると、「こらあかん、もうちょっとちゃんとしよー」と脳内システムがアップデートされていきます。

グルテンフリーの食材、一般的なスーパーではほぼ売っておらず。

これは買えた。

イチビキ 小麦を使わない丸大豆しょうゆ
日清有機エキストラバージンココナッツオイル

他は通販で調味料を揃えました。

にんべん 四穀(よんこく)シリーズ

あと買ってみたのはグラスフェッドギーとか

これらでただ野菜を焼いたりアボカド食べたりするだけの、名前がついていないメニューをいただく。

名もない食事、特に難しいことはない。

調味料程度は大した額ではありませんが、健康的なものはなんだかんだ手間がかかるので、大量生産で効率を上げたい企業と相反する部分が出てきます。

つまり、健康には金がかかります。

「健康で文化的な最低限度の生活」ですが、そんなもの両立しないのです。

「健康で文化的」であればそれは「最上級の豊かな生活」であり、「最低限度の生活」であれば健康や文化からは遠ざかります。

現実はそうじゃん。なんやねん「健康で文化的な最低限度の生活」って。

わざわざ私がこんなところで言うまでもなく、そんなことは古今東西当たり前だ。

劣悪な地下に押し込められている人と、清潔な環境を確保し身体にふんだんにお金をかけている人、どっちが健康かって。

えぐい格差に没入できる映画『パラサイト 半地下の家族』おすすめ

やはりソン・ガンホ先輩は良い。

「健康には金がかかる」として、逆に言えば「金をかけなければ健康になれない」「健康は贅沢」であるのもまたこの資本主義社会の現実。

社会構造はそのまま個人の身体に反映されます。

発達障害、精神疾患、生活習慣病、運動器症候群、認知症、慢性疲労、アトピー、アレルギー患者が量産される環境に生きている私達。

我々は母親の胎内にいる時から毒に晒され侵されているし、これまでもこれからも、死ぬまで一度も健康になることはないのかもしれません。

そして日本は医療・介護制度がしっかりしています。

「病気になったら詰む」という個人の恐れは少なく、ゆえに健康について真剣に考える機会が奪われています。

「日本では、身体がダメになったら病院行って介護を受ければいーじゃん」と。

個人の脳内で言語化されてまでいなくとも、無意識ではそういう生活を送っている、送らされてしまいます。

セーフティーネットの充実は素晴らしいことでもありますが、堕落にも簡単に繋がります。

kemio(けみお)さんのトークより↑

(病院で大金がかかる)アメリカの都市ではヴィーガン・グルテンフリーレストランがたくさんある。

(これは日本とは逆で、食事に対し高い意識を持たざるを得ない側面がある。)

生まれた時から不健康のベルトコンベアーに乗せられていて、小麦や米を常用する食生活、座りっぱなしの人生…どこかの時点で決意してベルトコンベアーから飛び降りることができる人は、すごいチャンスを手に入れたということでしょう。

ほとんどの人はチャンスを手にできず流されるまま、どんどん身体を悪くして亡くなります。

健康って「健診などの数値がセーフであればOK」とはまた違うんですよ〜。

私も40歳で癌やってるんですが、健診で引っ掛かったことないですし。30代の間に癌がすくすく育ってたということですが、もうそれはそれは元気で毎日踊っていましたし。

乳がんエコーでA判定(問題なし)が出て、その約2週間後に自分で発見しましたからねー。

健診は健康を保証するものではありません。

もはや健康ってなんなのか、味わったことないけど でもやっぱり一回くらい健康ってもんになってみてえなー!と思います。

なにせ、健康って幸せそのものですからね!

人生で最も重要、一番欲しいものではないでしょうか?

できる限りのお金を身体に投資する人は、やはり賢者であると思います。

「健康にそんなにお金をかけられない…」って、じゃあ何にかけるの???

身体がなければ何もできないのに???

幸せって、身体から生じるものです。

美味しいとか気持ち良いとか嬉しいとか楽しいとか面白いとか、全部身体反応よ。

ちなみに私、朝の排便後にめちゃくちゃ幸せを感じる…トイレ

もう喜びが身体の奥から溢れてしまう。

あの喜びがある人生とない人生では、幸福度が全く変わってしまうだろうなーと毎回思う。

そうして一日が始まるエンジンがかかります。

そういう身体の底からの実感があるから、幸せになりたいなら、健康を目指す(健康にお金をかける)しかないと信じられます。

でも、排便に限らず運動によってでも何でもいいから身体の底から「(身体が)気持ちいい〜!」という感覚を味わったことがない人も、また多いのだと思います。

その状態しか知らなければ、健康にさらに貪欲になったりお金をかける気にはならないだろうなー。

「別にこれでいい」というところに留まりっぱなしになり、何かを向上させることもなく晩年を迎え身体を壊していくパターンバイキンくん

今回の記事は、クライアントさんとの会話がきっかけで書きました。

「なかなか腹筋が入らない、腹筋が入る感覚が分からない」というクライアントさんに、「今まで経験したことがないことだから分からないのは当然で、シナプスが繋がって回路ができあがるまでやり続けるんだよ〜」という話をしていました。

その方はショックを受けて「今まで自分は一度も腹筋をしっかりと使えたことがないという事実に驚いた。そうではなく、かつてできていたことが今はできなくなっていて、それを取り戻す作業をしているのだと思っていた。身体というのはもともと能力を持って生まれてきていると考えていた」という旨をお話してくださいました。

私もびっくりしました。その方は幼い頃から大人になるまで運動経験がありません。

「身体というのは自分がつくらなくても勝手にできあがっている。天に与えられるもの」という発想にその時は驚いたのですが、これは「健康」についても同じだなーと思ったのです。

私達は自分を健康と思い込み、はじめから天に与えられているもののように思っているのかもしれません。

セッション後にフィードバックをくださいました↓

「私はたぶん、考えるのは好きだけど体を動かすのはやっぱりめんどくさい人で、頑張ってるつもりになってるけど、怠け者なんだ!という事を、昨日の時点では漠然と感じながら、言葉にうまく表現できず、納得もしたくなかったようで、モヤモヤしておりました。

そして今感じている事を、変わらず思っていかないと変われない、というを感じています。

今の生活の延長に介護がある!という認識が、どこかにやっぱり薄くて、なんとかなるかもと思ってしまう緩さがあるから、真剣になりきれないのかもしれないです。」

自分が健康でないことを知ったり、腹筋なんて簡単に使えるものじゃないことを知ったり、それはショックではあるのですが…。

素晴らしい経験でもあると思います!

だってショックを受けなければ変われないもの。

自分の立ち位置を俯瞰することは難しいです。ほとんどの人は足元や目の前だけしか見れません。

人の生活とは社会の一部。その構造において今自分がどういう場所に置かれているのか、考えてみることは大切です。

そしてご自分にまっすぐ向き合われていて、良い文章です。

こういうの、書くのも辛いですから…。書かないという選択肢もあるのに、それを乗り越えてあえて書いて送ってくださるという行為は、大きな変化をもたらします。

「真剣になりきれない」と書いていらっしゃいますが、毎回毎回セッションに真剣に取り組んでくださっているからこそですキラキラ

「できないことがある」というのもまた楽しく、夢中になれるのは自分ができないことに対してですし。

もうできていることを習う必要なんてなく、できないからこそ鍛錬は楽しい。

今できないことをひたすらに、未来の自分のためにやろうとし続けるのです!

そしてそのシナプスが繋がる快感ったらありません。

そうやってちょっとずつ移動し、人生が変わっていくのです。

違う未来の自分が迎えに来てくれます。

健康を追求し、もっともっと身体の気持ち良さ・快適さを求め続けることが、今以上の幸せに到達できる道。

幸せマニア、健康マニアになりましょう〜乙女のトキメキ

最後に「健康にはお金がかかる(でもでも投資する価値はありまくる!)」話に戻ります。

ひたすら健康にお金をかけていたらケツの穴までむしられるほど必要になってくるのもまた事実で、かけられる予算は人それぞれだと思います。

自分はそこまでできないけど、食事・運動・重金属カビ解毒・検査…どんどん突き詰めると一体人間はどうなるの?というのを実践されている方がいらっしゃって。

高城 剛さん。

高城さん、とんでもなく勉強されており専門的な知識の量が尋常ではなく、タレント本というレベルでは全くありません。もう医者かと見まごう文章。

そして何の糸目もつけずに猛進されていて、「時間と金があるってこういうことかあああ」とめっちゃ面白かったです。

(玄米のために炊飯器を20台以上買い続け、日本国内はもとより本場南インドのアーユルヴェーダ施設など50箇所以上訪れ…なかなかパンピーには手の届かない貴重な体験談が聞ける)

自分は汚いところで暮らしているんだな〜と思い知らされる読書体験でした。

先達のお話は非常に参考になり、生活を見直すきっかけになるのでぜひご一読を音符

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