タバコの呼吸を会得せよ
前回「ほとんどの人は呼吸が浅い。深く息を吐ける人などほぼいない」という記事を書きました。
「身体と心を変えたいです。筋トレがいいですか?コーチングがいいですか?」
そんな時はまず手をつくりましょう。
そして深い呼吸ができる身体に移行していきたいのです。
呼吸(心肺機能)は身体能力にそのまま比例するので、「深く吐く」と言われてすぐできるものではありません。
そのためにプロの指導者がいます。まずは自分でしっとりとした手をつくり、その手で深く息を吐ける人の胸郭に触らせてもらい、肺が確かに動く様子を自分の手で感じ、その一連の共同作業によってホメオスタシス同調が促されます。
皮膚は記憶する器官でもあり、皮膚に指導者の肺の動きが伝わってゆくことで「手(皮膚)で覚える」ことができます。
そしてまた自分の胸郭に戻り、「あの肺の記憶」が残る手で触れながら呼吸を繰り返す。
すると少しずつ、自身の身体での再現性が上がってきます。
指導者を遠くから見ていてもダメです。触りに行くのです!
(もちろん、人の身体に許可なく触ってはいけません
そして触られる側の人も、指導なしで安易に触らせてはいけません。
きちんと相手の手を取って誘導しましょう。
該当される方は自覚されていると存じますが、下手なタッチングによって身体はあっという間にバランスが崩れます)
「できる人の身体に触らせてもらえる機会がある」
これは本当に本当にありがたく、何にも代え難い超貴重な経験となります。
一生の宝物です。
この感動を経て、初めてちゃんとした自主練習に進めます。
さあ自主練です。
metamorphoseでおすすめしているのは「タバコの呼吸」です。
タバコ?
私も喫煙者ではないのですが…
愛煙家の方の「呼吸を利用して瞬時にリラックスしちゃう」テクニックは、大いに参考になります。
煙草は毒ですが呼吸は薬です
煙草がお好きな方は30分とか15分とか5分に1回は吸いに行ってますよね…
ニコチンからセロトニンなどの分泌が誘発され、緊張から解放され気持ちが良く、依存してしまうという悪循環です。
そんな煙草依存は良くないのですが、「深呼吸することでリラックスする」こと自体は素晴らしいのです。
吸わない方もこの「10分に1回くらいは深呼吸し、しょっちゅう全身のテンションをリリースする」というアクションだけは真似して、習慣化してもらいたいです。
パントマイムで煙草を手に持ち、美味しい空気を思いっきり吸い込んで、思いっきり吐き出す。
そして「ほっ」とする感覚をじっくりと味わう。
空を見ながら「煙草(←空気)がうめえ…」
めちゃくちゃ気持ち良いと思います!
深い呼吸ってそれです。
そんな呼吸、やってないですよね?
深く息を吐いてないですよね?
だから呼吸が浅くなってしまっているのです。
そのまま胸郭が固まり、リブフレアになり、全身の機能低下につながるのです。
慣れてきたらエア煙草を捨てて、深呼吸の習慣だけを残せば良いのです。
心肺機能向上のため声楽や管楽器やランニングや低酸素トレーニングや水泳などを始めるとなると大変ですが、煙草のパントマイムだけで呼吸が改善されるきっかけとなるなら儲け物です。
これだけ「気功は身体性が重要」と言われている中、手がカサカサで息すら吐けない状態では何かを始めることも、受け取ることもできません。
人生を変えるなら手をつくり、そして 煙草を吸いましょう 深く息をしましょう。
「好きな愛煙家」は『ブラッド・ダイヤモンド』のアーチャーです。
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