下記はTwitterからの引用です。

「今まで運動してこなかったので強度の低い運動から始めたい」という方は多いです。とても良く分かりますしおっしゃる通りで、強度の高い運動はいきなりできるものではありません。

ですが、今まで何のトレーニングもしてこなかった身体の骨格が整っていることはほとんどなく、同じような生活パターンの繰り返しでは様々な筋の不均衡が起きます。放置しておけばさらなる関節の歪みや損傷に繋がる可能性もあります。

「関節の歪みは筋トレで解消できたら理想的」ですが、関節を正しい位置に戻していくためには普段使われていない筋肉に対して相当なトレーニングが必要となり、そこが悩ましいところです。

「これまで運動していなかったからできない」のはその通りなのですが、していなかったからこそ筋力が弱く、結果として強度の高い運動が求められる結果なのですね。

固い床の上でうっかり寝てしまったご経験を思い出してみてください。寝ている間に重た〜い体重が身体にかかるので、目覚めた時には節々や、皮膚や筋肉などの軟組織も痛くなってしまいます。自分の体重の重さがよく分かる瞬間です。その体重数十キロが、常に関節にのしかかっているのです。

筋力があれば重力に反して自分の身体を引き上げることができるので関節にかかる負荷が少なく、前後左右バランスも日頃整えるように気をつけていればその負荷の偏りも少ないです。
運動しておらず筋力が弱い状態であるほど、常にあの重たい自重が重力と共に関節に偏った負荷をかけているのです。それは関節も歪んでしまうはずです。

「重たい自重に常に対抗できるほどの筋力をつけなければならない」ので、本当は強度も頻度も高い正しい筋力トレーニングが継続的に必要です。しかも筋トレは24時間やるわけにいきませんが、自重は一日中かかっています。どんどん歪みは進行し、トレーニングしていない間に老化は進行し筋力は減少していきます。それに追いつき追い越すほどのトレーニングが必要ですが、難しい話です。

全ての運動にはリスクがあり、痛みがあれば運動はお休みするのが基本です。痛みがなければ運動はできるので、頑張って継続すれば少しずつ筋力をつけ挽回できます。それでも若いころから運動を続けてきた方より運動リスクは高く、強度を上げていくのも難しいです。従って関節の歪みが解消するのも時間がかかります。

身体の歪みはいきなり改善しませんので、時間もお金もかかります。強い意志や、あるいは楽しむ前向きな気持ちが必要となります。痛みが出てしまってからでは運動することが難しくなってしまいますので、痛くないうちに運動習慣をつけていきたいものです。

急激な筋トレはできませんが、まずは運動に慣れるところ、運動への意識を高めていくところから始めていきましょう。運動習慣がある方はそこはスキップできますが、習慣がなければまずそこからコストがかかります。

痛みが出てから病院に行くのも結局同様にお金がかかります。しかもさらに問題の解決が難しくなっている状況でしょう。であれば、できるだけ医療保険を使う前にコストをかけていく方が、結果として経済的です。運動習慣と筋力は将来の貯金でもあると考えています。筋力はお金です！

「運動習慣がないからきつい運動はできない」のはよく分かります。長年やってこなかった分を年をとってから始めるため現実的ではありませんが、若いうちから少しずつ筋トレを行って調整してきた方よりも本当は運動強度が必要なのです。

二足歩行動物の関節というのは歪みやすいものです。先送りにして問題解決はされずどんどん悪くなるものなので、始められる時に始めていきましょう。

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